虫の居所が悪かった日
13/01/08
あれは4月末頃、、
電車がまもなく駅に着き乗り換えのため席を立ち扉が開くのを待ち、開いた途端に起こった。
チンピラ風な男が、絶対に降りる人より先に乗りこんでやる、って勢いと形相で両肩いからせていた。そんなこと考えずただ扉が開く→オレ乗る、ことしか考えてないのかもしれない。車内の僕の周りの乗客はそのゲートが開くのを待ってる競走馬、闘牛のようなチンピラ風情に気づき、すでにそいつを先に乗り入れさせ自分達はあとから降りようと一歩二歩下がった位置にいた。
僕もそういうことが予測出来たが、なんか面白くなりそうだな、と左右に開く扉の真ん中に立っていた。
で、開く→(刈谷市在住男、降りる)×(チンピラ乗る)
=ぶつかる。しかしこれは避けられる事故だった。どちらかが折れたら。しかしチンピラは降りる人が先、なんてルールは守りたくないだろうし、いやそんなマナー知らないのかも。僕はそんなアホにゆずりたくないし。で、事故は起こる。
ぁあ〜@#&てめぇこのやろ$%*
意味のわからない罵声を精一杯浴びせてくるので、「降りる人が先だろ」「うるせぇこの〒々〆¥$」だめだ翻訳コンニャクが要る、、しかし僕も負けずに応戦した。
そのチンピラは電車には乗らず一旦入った名鉄の改札を無理矢理出てJR改札前までしつこく着いてきた。怒り狂いながら。解読出来た言葉は「てめぇ事務所こい!」「どこの?」「駅前だ」「なんて名前の?」「そんなこと関係ねぇ!」「お前の名前は?」「てめぇにお前なんていわれたかねぇ!」「じゃああなたのお名前は?っていうかあなたも私のこと、てめえって言うなよ」「そんなことどうでもいいから事務所こい!」「今から忙しいから明日いくから事務所の詳細教えて」「うるせぇ!」、、延々続く。
得られた情報とそいつの思考は、刈谷駅前の◯◯ビルの◯◯組のカ◯ウさん、だ。その事務所が何するところで彼がどんな職種で、電車に乗ってどこに何しにいくのか、わからないけど。
で、「わかったから、明日何時にそこに行けばいい?」「¥$€%#」
、、わからなかったので結局すっぽかしたが。
朝から僕自身、機嫌が悪く虫の居所も悪くやる気なく、だるかったのでタイミング良くアホなチンピラ君と出会えアドレナリンが発生して血のめぐりも活発化して良かった。
そんなこと言ってて後ろから本物のヤクザが出てきたらどうするんだ、とか、そのチンピラ風情が刃物出してきたらどうするんだ、と。
全然大丈夫。さらにヒートアップして面白くなる。刃物には気をつけつつ、こっちから先に手を出さないようにして決して一瞬もひるまない、で絶対大丈夫。だって向こうは明らかにバカで弱いヤツだし。万が一何か起こったらそれはそれで仕方ない。
その場合、新聞沙汰になったら、刈谷市の音大非常勤→いや大学側が怒るだろうな、ジャズピアニスト→ピアノ弾きなら刃物を持ったチンピラは絶対避けるよな、、ってことで我々悪いことした時は「バンドマン」だ。いわゆるドンバ稼業。
嫌だいやだ、自分も含めてミュージシャンって自尊心、プライド高いくせに、ある時にはものすごく自分を卑下にしたりする。かの佐藤允彦氏も「士農工商犬猫アレンジャー」なんて書いてるし。そんなこと絶対にないんだけどね。自分の擁護のためにも。どんなに芸術性の高いこと書いても需要と供給のバランスが悪いだけで。(言い訳)
まぁとにかくそのチンピラの言い分は、
*降りるヤツが先だなんて誰が決めたぁ?あぁ?
、、アホな子供か、話にならないってことで力が抜けてこっちが戦意喪失した。
…そんなこと誰が決めたぁ?
って自分勝手で男気強い九州男児がよく使う印象がある。あぁめんどくさい、だから九州男児って嫌いだ。芸術的な才能を持った人も少ない印象だ。だめだな、九州男児。一部の。
とりあえず今日の結論はこういうことで。なんだかまだ虫の居所が悪いようだ。
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