Solo Album

なまえは まだ ない 2巻 (2015)

1  Danny Boy [Traditional]

短いアドリブがあるもののほとんど楽譜通りに。これも多声部なアレンジを。
2  Bouncing With Bud (take1)  [Bud Powell]

1巻に収録の同じ曲の別テイク。こっちのほうを先に録音しました。
3  Donna Lee [Charlie Parker]

偉大なパーカーの有名かつ速い曲。
一説にはパーカーじゃなくマイルスデイビスが作ったんだ、と。
でもウエインショーター他は、自身の作曲をマイルスから「権利の都合上、共作ってことにさせてほしい」といわれ発売されてみたらマイルスだけの名義になってた、なんて逸話のある人のいうことだからどうなんだろうか。
当時、ドナリーって女性ベース奏者がいてその人をいじめるためにパーカーかマイルスのどっちかがこんな難しい曲を書いた説、ってのも。この女性はベース奏者じゃなくてカーリーラッセルbassの娘の名前で、その彼女にパーカー(マイルス?)が捧げた、という説も。
この曲、初演、録音は1940年代末。だとしたら安土桃山、室町時代みたいに古くないんだからなにが謎で不明なんだろう?もう電気も電話もあった時代に。いやだねぇこういうところジャズメンはいい加減で。

そしてこの曲、ほんとに難しい、、
僕は遊びで色んな楽器をさわるときにこのドナリーを無理矢理弾いたり吹いたりしてみる。なぜか。目安みたいな感じで。まぁ全然出来ないんだけど。
4  Winter Bouquet  [Shuhei Mizuno]

12年前くらいに作ったオリジナル。
2005年のCUG jazz orchestraのCD「on the road」にもビックバンドアレンジして収録されてます。
コード進行がなかなか厄介。自分で作ったのに難儀している。自業自得、いや違うな。自分で自分の首をしめる?
5  Stella By Starlight   [Victor Young]

これ元は古い白黒ホラー映画のために作られたらしい。
色んな人の演奏を聴くととてもホラーな感じはしないんだけど。でもバドパウエルは原曲のGメジャー、バラードで演奏しててちょっとそんな雰囲気も。「バドパウエルの芸術」より。
6  SJO Blues   [Shuhei Mizuno]

SJOってのはサックスジャズオーケストラの頭文字です。名古屋の植村楽器を根城にトランペットもトロンボーンも全てサックスに置きかえた珍しいビックバンド。メンバーの皆さんにはいつも大変お世話になっています。
アドリブの最初はソニークラークのクールストラッティンのピアノソロをそのまま引用しています。
アドリブ部分は12小節×3で1セットになってて、1普通のブルース→2少しいじったコード進行→3コルトレーンチェンジを引用→1に戻る、というやり方を。
7  The Dolphin [Luis Eca]

パッと聴くと美しく良い曲。
これもコード進行がコロコロ変わるなかなかの難曲。なるべく涼しく何気なく弾けたらな、と。
このルイス エカって作曲家が謎な人物。
8  Dat Dere   [Bobby Timmons]

ボビーティモンズといえば「モーニン」。
でも他にも良い曲たくさんあります。そんな中の一つ。
ピアノのケニーバロンが昔、東京録音のソロピアノアルバムの中でこの曲を。でも彼は多重録音して手が3~4本あるかのように仕上げてた。
僕はあくまでも2本の手の限界に挑戦しました、ってほどのことでもないけど。
動きを早くして2本の手が3、4本に見えてくるような秘儀はできるけど音や演奏には関係ないからなぁ(ウソ)
9  Up There   [Ray Brown]

この曲、ずっとピアノのフィニアスニューボーンJrの作曲だと思ってた。改めて調べたらなんとベースのレイブラウン作。
でも僕の中ではフィニアス先生に捧げる、ってことで。
テナーのテディエドワードのアルバムでもピアノがフィニアスで超速でやってる。最近だと、ピアノがジェフキーザーでレイブラウントリオの「ライブアット スターバックス」でやってるのがかっこよかった。そうです、あのスターバックスコーヒーです。
何を隠そう東海地方のスターバックスの店頭で最初に演奏したのは多分、僕らです。なんの自慢にもならないけど。
10  Stary Night   [Shuhei Mizuno]

CUG jazz orchestraの近作にも収録されています。タイトルはゴッホの同名の絵画から拝借。星月夜。
11  St. Louis Blues [W.C.Handy]

冒頭部分はショパンの幻想即興曲風に。アドリブはメジャー(長調)とマイナー(短調)のブルースを1コーラスずつ交互に弾いてみました。いわゆるブルーノートを多用するので明るいも暗いもごちゃ混ぜになりがちなんだけど。
14  Epilogue   [Shuhei Mizuno]

パッと思いついた短い曲。
Amって独特な響きだなぁ、と思う。
全曲中、最も黒鍵使用率が低いんじゃないかな。時間も短いし。
かといって、各調(キー)を色に例えると、Amは白(白鍵だから)か?というと違うなぁ。なんだろう?えんじ色かな?
ちなみにC(ハ長調)って何色なんだろう?オレンジ、黄色、いや白なのか、、
→1巻の曲解説はこちら
→「なまえは まだ ない 1巻&2巻」詳細情報に戻るnamaeha_mada_nai_1juan_%282015%29.htmlnamaeha_mada_nai_1juan%262juan.htmlshapeimage_14_link_0shapeimage_14_link_1
12  Four   [Miles Davis]

偉大なマイルスデイビスの作曲。
テナーのジョンコルトレーンがタップダンスと練習してる録音テープがあってとっても良い。
https://www.youtube.com/watch?v=NtGedWqRxeEhttps://www.youtube.com/watch?v=NtGedWqRxeEshapeimage_15_link_0
13  Close To You [Burt Bacharach]

有名ポップスから。
いじりすぎ!なくらいあれこれいじってみました。でもくどいアレンジに聴こえないように。え?充分くどい?
この曲、カーペンターズのオリジナルの演奏はさておき、歌の伴奏なんかでサビの最後で入るピアノのチャラララ、チャラララってフレーズをいかに回避するか、無難にそれを弾いてしまわないように、じゃあそれに負けないアレンジをどうするか、を考えるのがキモだと思う。個人的には。え?どうしてもあのチャラララを聴きたい?あれがないとclose to youじゃない?、、、そういう人は聴いてくれなくてけっこ、いやクリープがなくてもコーヒー飲めるでしょ?
(加筆、補足、続く予定)
らくがき亭
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